大正ロマン漂う個性的な賃貸物件

ご相談内容

他社にてリフォーム済の現場でしたが、築50年以上の物件にキッチンだけ新しい物を使用するなど、まとりのない形で入居希望者も２年以上ない状態でした。
オーナー様からのご依頼は、一度リフォームをしてしまっているのでなるべくコストかけず、物件の古さを生かした大正ロマンをイメージさせるようなデザインで、かつ、入居希望者が出るようにリフォームしてほしいと当社にご依頼頂きました。

ご対応内容

天井を解体し、躯体の状況検査をした所、ねずみが住んでいたことがあったのか、無垢木材に腐食が多くあったため、すべて解体をし、下地から作り直しました。
壁は当時の施工方法である左官土壁でしたが、建物強度を保つために必要な個所を解体し、筋交いを入れるなど、耐震構造にて施工しました。
内装デザインは、古さを生かし、コストを抑えるため、キッチンスペースに張ってあった無垢床材の表面を研磨しオイルステインで着色し、既存の物を使用しました。
キッチンに続く和室は統一感が出るように、キッチンの床材に似た現在の耐水型フローリングを張り、使いやすい大きなクローゼットを新設して洋室へ変更しました。
和室も一部屋は残し、普通の縁有畳を縁なし畳に変更し、襖を赤色(朱色)にすることにより、モダンな和室になるよう施工しました。
照明器具は、現在では珍しくなったスイッチ式の照明や、当時憧れだったというシーリングファン照明、また玄関ポーチ灯もレトロモダンな物を使用し、大正ロマンを演出しています。
古さを生かすデザインだけでなく、使いやすくなった現在の浴室は最新な物を使用しましたが、壁一面に木目のアクセントパネルを使用することにより、全体のデザインに違和感がない収まりになるよう注意しました。
その他スイッチなども最新の物を使用しましたが、シルバー色、スクエアデザインのものを使用することにより、違和感なく住む方が使いやすい物で施工しました。